僕自身は「シンクラウドデスクトップ for FX」Windows版のメモリ3GBプランと6GBプランを利用しています。契約の際にUbuntu版も触ってみたのですが、結構管理しにくかったので、Windows版にしたという経緯があります。
ただ、今回記事にするために再度色々触ってみて、若干印象が変わりました。導入はしづらいですが、一度設定すればほぼ放置できるので、そういう意味では採用してもいいかもしれません。
ただ、それは自分がITエンジニアとしてUbuntu/Linuxに慣れているからという背景もあります。特に、何か想定外の状況とかトラブルとか、動かなくなったとかがあった時に、どこが悪いかを調べる方法についてはWindowsの方が圧倒的に情報があるので、特にそういう運用保守面で完全に自己責任となるので、導入される方はあらかじめご了承頂ければと思います。運営会社に問い合わせはできるので、そういったサポートを活用すればいいかと思います。
VPSのメリットなどについてはWindows版の方の記事に書いたので、そちらを参照ください。
早速Ubuntuの手順について4ステップで記載していきます。
- 契約→ログイン
- MT4/5を複数導入
- EA設置
- 自動起動設置
なお、Windows 11の手元PCから操作してこの記事・キャプチャを作っています。Ubuntuでは様々な操作にLinuxコマンドを利用します。コマンドの使い方についての詳細な説明は割愛します。本記事は、ある程度Linuxでのコマンド操作に慣れた方を想定しています。
それでは行ってみましょう!
■ステップ1:契約→ログイン
FX専用のVPSサービスというと、日本では「シンクラウドデスクトップ for FX」か、「FX専用VPS お名前.com デスクトップクラウド」の二択という状況です。
FX用ではない低価格VPSもありますが、低価格VPSだと年間稼働率が99.9%(年間停止時間が約8時間以下)ということで、場合によっては機会損失を許容することになります。FX用の高品質VPSは、年間稼働率99.99%(年間停止時間が約40分以下)と、エントリーチャンスをできる限り失わない設計になっています。そのため、基本的に上記のFX専用サービス2種から選ぶのがいいと思います。
おすすめは、僕も常時運用している「シンクラウドデスクトップ for FX」です。こちらの方が価格帯が安めだからです。信頼性と機能的にも十分と考えて活用させて頂いています。
通常、MT4でEAを運用する環境と言えばWindowsになりますが、今回解説するUbuntu版はWindows版に比べるとさらに低価格になります。それに加えて、通年でキャンペーンをやってたりします。以下から確認可能です。
→ シンクラウドデスクトップ for FX
解説記事としては、申し込みから画像付きで解説をしていきます。
「今すぐお申し込み」をクリックすると新規アカウント作るか、既存アカウントでログインする画面が出ます。
アカウントを作成 or ログインすと、WindowsかUbuntu二択の申込み画面が出てきます。
本記事では「Ubuntuデスクトップ」の手順を解説します。
画面に従って、入力を進めてください。
任意のサーバー名指定し、プランを選択し、契約期間を設定し、パスワードを指定します。同意するにチェックをして、「お申し込み内容を確認する」ボタンをクリックします。
確認画面が出るので、トライアルでない場合は次の画面で支払いを完了させます。
お申し込み完了画面で、「契約管理トップへ」ボタンをクリックします。
契約管理トップ画面ではこのように指定した名前でサーバー情報が出てくるので、「VPS管理」ボタンを押します。
左カラム内の「リモートデスクトップ」→「ダウンロードする」をクリックしてRDPファイルをダウンロードし、ダブルクリックで起動します。
次の画面を毎回出さないようにするために「このコンピューターへの接続について今後確認しない」をチェックを入れ「接続」ボタンを押します。
パスワードを入力し、「OK」を押します。
「今後確認しない」にチェックを入れ「はい」を押します。
接続が完了し、VPSの画面が表示されました。おめでとうございます。
ステップ1は以上です。ステップ2に続きます。
■ステップ2:MT4/5を複数導入
たとえばEAを4個動かしたい時は、特にMT4の場合はシングルタスクなので「EAを4つ稼働させる場合、MT4も4つ必要」です。
なのでここでは、EAを4種類動かすために、VPSの中にMT4を4環境作る手順を記載していきます。
本記事では人気の日本国内の証券会社であるFXTF(運営:ゴールデンウェイ・ジャパン株式会社)を例に作業をしていきます。
なお、FXTFはデモ口座は複数持てますが、リアル口座は1つしか持てません。この場合、例えば、4つのMT4を全て同じ1つのリアル口座にログインし、EAはMT4それぞれ4つに分散することでポートフォリオ運用する、などの運用が可能です。そういった想定で見て頂ければと思います。
ちなみに他の証券会社のMT4も、複数インストールの考え方は同じなので、リアル口座を複数持てる外為ファイネストやオアンダ、アヴァトレードなどではさらに柔軟な運用もできると思います。
さて、それでは導入手順、いってみましょう!
■MT4/5複数導入準備:MT4/5インストール
VPS内でブラウザを立ち上げ、FXTFのMT4インストーラーをあらかじめダウンロードしておきます。Windows版のインストーラーが動作します。
ダウンロードしたインストーラーを起動します。
UbuntuでWindowsアプリケーション動作に必要なWine導入のために、Wine Monoインストーラーダイアログで「インストール」を押します。
なお、自分の作業中に、接続が切れて繋がらなくなることがありました。
そういった場合、シンクラウドデスクトップのVPSパネルで「パスワード変更」「RDPサービス再起動」「再起動」のいずれかを試すことで復帰できています。そういった状況になった場合は試してみてください。
MT4インストーラーが立ち上がったら、MT4複数インストールのために、「設定」を押してインストール先を修正します。
フォルダ名「MT4」となっているところを、「MT4-1」という、通番「1」を付与した形に修正します(二箇所)。「次へ」でインストールが開始されます。
インストール完了後、MT4が立ち上がるので、まず口座情報を設定します。
口座情報は基本的にあらかじめ作成しておく必要があります。証券会社によっては、デモ口座はこの次の画面で作成できる場合もあります。
アカウント情報を入力して「完了」ボタンを押します。
MT4の右下の表示が接続状態になることを確認。
ここで、一旦MT4は停止しておきます。
続いて、MT4を構成する「アイコン」「実体ファイル」「リンクファイル」をそれぞれ複製して4つに増幅することで、MT4を独立して4つ起動できる状態を作っていきます。
■MT4/5複数作業1:アイコンをん複製
MT4複数稼働のために、まずアイコンファイルを複製します。
下のバーのターミナルを起動し、ディレクトリを移動するために「デスクトップ」という文字列をコピーしておきます。
ターミナルに、以下のようにコードを打って「MT4」アイコンファイルを「MT4-1」として複製します。
$ cd デスクトップ
$ cp FXTF\ MT4.desktop FXTF\ MT4-1.desktop
$ vi FXTF\ MT4-1.desktop
viコマンドで、「MT4-1」ファイルの中身の文字列の「MT4」を「MT4-1」に全て修正。その後「:wq」で保存。
同様に、「MT4-2」「MT4-3」「MT4-4」用のアイコンファイルを複製・中身修正します。
$ cp FXTF\ MT4-1.desktop FXTF\ MT4-2.desktop
$ cp FXTF\ MT4-1.desktop FXTF\ MT4-3.desktop
$ cp FXTF\ MT4-1.desktop FXTF\ MT4-4.desktop
$ vi FXTF\ MT4-2.desktop
$ vi FXTF\ MT4-3.desktop
$ vi FXTF\ MT4-4.desktop
これでアイコンファイルの複製は完了です。
■MT4/5複数作業2:実体ファイルを複製
新しくターミナルをもう一つ立ち上げて、MT4の実体ファイルの複製作業を実施します。
MT4の実体ファイルがある場所まで移動し、cpコマンドで複製します。
$ cd /home/ubuntu_fx/.wine/dosdevices/c\:/Program\ Files\ \(x86\)/
$ cp -a FXTF\ MT4-1/ FXTF\ MT4-2/
$ cp -a FXTF\ MT4-1/ FXTF\ MT4-3/
$ cp -a FXTF\ MT4-1/ FXTF\ MT4-4/
これでMT4の実体ファイルの複製は完了です。
■MT4/5複数作業3:リンクファイルを複製
続いて、MT4のリンクファイルの複製を実施します。
$ cd /home/ubuntu_fx/.wine/drive_c/users/Public/Desktop/
$ cp FXTF\ MT4.lnk FXTF\ MT4-1.lnk
$ cp FXTF\ MT4.lnk FXTF\ MT4-2.lnk
$ cp FXTF\ MT4.lnk FXTF\ MT4-3.lnk
$ cp FXTF\ MT4.lnk FXTF\ MT4-4.lnk
$ vi FXTF\ MT4-2.lnk
$ vi FXTF\ MT4-3.lnk
$ vi FXTF\ MT4-4.lnk
viコマンドで中身を修正します。バイナリ的なファイルになっているので、ちょっと分かりにくくなっています。5つの修正箇所があります。
「MT4-2」「MT4-3」「MT4-4」の全てについて中身の修正を完了させます。
ここまで作業実施にて、デスクトップに複製したアイコンファイルから、4つのMT4をそれぞれ個別に起動できる状態になっています。
アイコンを右クリックして「起動を許可する」を選択しておきます。
複製した全てのアイコンについて有効化しておきます。
4つのMT4を全て起動してみます。
下のバーのアイコン下部に4つのドットが表示され、クリックで4つのMT4を選択できる状態として起動されたことを確認します。
これで、MT4複数起動設定は完了です。
続いてSTEP3のEA設置に進みます。



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